M1│LOVE2000
21曲のセトリのトップバッターを務めるLOVE2000だけど実はそんなに聴き込んでこなかった。
Body Feels EXITとかのバーン!とした感じではなく、落ち着いた印象のLOVE2000
スタジオレッスンは好き、アガる、みたいな気持ちを中心に選んできちゃったけど、
2021年からは聴きこんでこなかった新しい楽曲で新しい時代の歩き方を。
MASQだけのシステムを。
どうしたって昭和ハートを出しがちな世代だけどあやちゃんが意図的に令和ハートしてくれてるおかげで2000と2021が融合できてるよ。
Showtimeの椅子をサザエ式で片付けてるときに勢いあまってLEDバーを外してしまったからカバーを取り付けてLOVE2000の板付きへ。
安室ちゃんの「3,4」でいきなりラインチェンジ。
「いきなりステーキ!」ぐらいのいきなりさが構成のスパイス。
そのあとはワルツワルツで引っ込む。
ワルツなんか1つもやってないけどね、ここのステップたぶん3拍子で取ってるからワルツ。
「そうね」からはロールオフ。
ロールオフ、ロールオフってすごい言ってるとなんかロールキャベツに思えてくる。
こないか、こないな。
この時代はHIP-HOPが基本でHOUSEがミックスされてる振付が多い気がする(違うかもしれないけど)
やっぱSAMさんの影響なのかな。
個人的にツボで覚えやすいのがJAZZとHIP-HOPがミックスされてる「JAZZ HIP-HOP」というジャンルだからこの時代の振付は覚えるのも踊るのもすごく手間取る。
そんなときはキャッチフレーズでなんとかする。
「くるぶしをタッチー」
「エレキバンはどこですか」
「コーラをこぼしてごめんなさいね」
LOVE2000に限らないけど振付がないシーンをどうするかはいつも課題。
レッスンでは簡単なステップにするだけ、まわるだけ、とかでいいけどSHINEでそれを多用すると間延びしちゃうからなるべくなにかしらの構成を入れるようにしている。
LOVE2000は最初にセンターをやらせてもらってロールオフのスタートはうららちゃんだったからさとみちゃんとあやちゃんを活かしたいなと思ってまずはさとみちゃんだけ出てもらうことに。
このシルエット最高すぎる。
元々スタイルがいいさとみちゃんはいいシルエットが出やすいってのはもちろんあるんだけどダンス未経験だった時代に比べたらもうぜーんぜん違うフォームが取れるようになった。
それでも「フリーのソロパート」はハードルが高いから「腰に手を当てて堂々と歩いていくだけでOKだよ!」ってことでこれをやってもらった。
次はあやちゃんのフリーソロ。
「許されウォークのとこなにしたらいいかわからないよ~」と悩んでたけど最終的に自分で仕上げてきてて拍手すぎる。
あやちゃんはいつも誰がどんなフリーソロをやってるかをよーく見てて、たぶん何度も練習してアレンジして自分に取り込んでるんだと思う。
構成に「フリーソロ」が組まれることはよくある。
フリーソロが得意なのはうららちゃん。
まずこんな体制に誰も出てこない、できない、思いつかない。
JAZZ HIP-HOPよりもJAZZを好むうららちゃんならではって感じ。
1曲全部フリーソロっていっても即興でできちゃうぐらいだからもうほっとく。
ここまでは勝手に構成をつけたけど、ここがカッコよすぎて。
圧倒的なワンシーンだったから取り入れたくてね。
グッと心が惹かれる構成が入ることはけっこうあるけど、逆に特にこれといった振付が入ってないシーンもけっこうある。
そんなときは安室ちゃんが歌ってたりダンサーさんはハケたりしてるんだけど、こういうときMASQとしてはすごい困る。
一応1曲目のLOVE2000だから適当すぎることはしたくなくて、1メンバーのフリーソロに対して3メンバーがフリー周回する構成を最初につくったんだけど、最終的にティモシーwithスーパーダンボーズになった。
当初はうららちゃんの周りをちゃんと周ってたけど周ってくる度に笑っちゃうってことで右手を上げて目を閉じて回転するようになった。
こうなってくるとディズニー好きの私としてはもう「空飛ぶダンボ」にしか思えなくて、そうなればこちらはダンボをやるのみ。
私がダンボをやろうものならさとみちゃんとあやちゃんももれなくダンボになりきるもんだから、うららちゃんはいよいよティモシーになった。
ティモシーwithスーパーダンボーズが生まれた瞬間は1023の場当たり。
その後1120と1204のリハではこのように右手をあげるスタイルだったのに本番だけこんなことやってた。
ペンラステッキを掲げるティモシー。
これに喜びを隠せないスーパーダンボー図。
いやまさかねーこうくるとは思わないよね。
このペンラはMASQ5周年の記念品としてSHINEメンバーだけにプレゼントしたんだけど、首から下げられる紐なんかついてないのよ。
ティモシーンで最大演出するためだけに紐をつけてそれまでずっと隠してた。
Showtimeが始まるまえの集合写真のときにはもうすでに首から下げてた。
アクリルでつくられたペンラだからね、踊ってるときペチペチ当たって動きにくいとこもあっただろうにティモシーにかけるその心意気にやられる。
「傷つけて傷つけられてきた歴史なんてもういらない」
ここがロールオフになってたから同じにしたんだけど、いつどうやって立ってるか映ってなかったからそのまま起き上がることにした。
このときフラットバックをすごく意識したことは残しておきたい。
ダンススキルがプロレベルの子は1つ1つの所作がすごく魅力的。
だから「キレイに起き上がりたいなー。何がどうできてないんだろう?」って研究したときに気がついたことがあった。
それは、魅力的な子はもれなくフラットバックで起き上がってきてること。
フラットバックとはフロアと背中を平行にすることで、ストレッチにも必ず入ってくるやつ。
だからMASQのストレッチにも取り入れてるんだけど、キレイに起き上がるにはまずストレッチでフラットバックができることが条件。
そうは言ってもだね、きっついんだこれが。
フロアと背中を真っ直ぐにする、その体制のままキープする、両膝の裏をピンと伸ばすこと、すべてきつい。
だけどこれができるようになると柔軟性と筋力が上がってフォームが整ってくるからトレーニングを重ねたい。
フリーソロ
「なぜだろう。同じ惑星の下で略奪や殺人なんてあるの」
このあとダンサーさんがステップを踏みながら交差してたからその構成を入れたんだけど、最終リハあたりで「ここの歌詞に感じるものがあるから自由にやっていい?」ってうららちゃんから相談があった。
どうぞどうぞ。
歌詞からインスピレーションを受けて身体で表現できることってすごく素敵だし誰でもできるわけじゃないからね。
構成を同じにすることよりも気持ちを優先したかったところ。
「未来は来てる」
ここの歌詞は「2025年がもう近くまできてるよー」っていう感覚。
この後、「ぴょこぴょこしてハイ!」みたいな振りがあってあやちゃんがここをやりたい!とのことでぴょこはいを担当してもらうことに。
そこからラストの4×8はセンターに代わらせてもらってフィニッシュ。