このミシュラン案は秀逸だったよね。
アイディア賞すぎる。
ミシュランシスター
Close your eyes, Close to youの愛称は「くろくろ」。
くろくろの振りは安室ちゃんとダンサーさんが階段を降りてくる「ある朝疲れきって」からで、それまでは巨人ミシュランが会場を練り歩いてるからそこの演出をどうしようかなと思ってたんだけど、
「よかったら私ミシュランやるよ〜」
ってりょうちんが言ってくれたから、それならねねちゃんと2人でやってもらおう!と思っておねがいしたら、もう、すんごい、すんごいミシュランで。
そうなってくると胸のハートをどう光らせるかって考えるわけで、考えたらダイソーなわけで。
完璧すぎるぞ。
これはほんとMASQ史に残る演出の中でもトップ10入りだよ。
ねねちゃんとりょうちんのミシュランから始まるくろくろ、なにが見どころってウォーキングと表情。
安室ちゃんのLIVE演出ではスーパー竹馬みたいなのに乗ってるんだけど、エンタメショーの世界でも使われてるやつだと思うんだよね。
でもそれは用意できないからさ、自分の身長だけでビッグミシュランをどうにかしなきゃいけなくて。
どうにかしてくれてる。
ミシュランになってるから曲がらない膝、そしてこの表情である。
LIVE DVDどんだけ観てどんだけ研究してどんだけ練習したのってぐらいミシュランのタイミングとスピードがパーフェクトだからこれはもう動画でチェックしてほしい。
こんなにミシュランに徹したのは世界でもこの姉妹だけだと思うよ。
ミシュランの休憩
シスターがミシュランしてくれてる間、あやちゃんとせりは休憩。
1個前のYou’re my sunshineのダンスブレイクからラストにかけて心臓潰れるほどHP消費してるし、その前にも4曲ぶっ通しで踊ってるからすでに限界を迎えている。
椅子に座って本気で休憩。
安室ちゃんも体力とかペース配分を絶対してると思うんだよね。
というか、しなきゃラストまでもたないから、体力的にもセトリ変更ってあるんだろうなあって思えるのもやったから感じられる発見でうれしい。
ミシュランタイム1分でちょいとHP回復させた頃にシスターミシュランがお迎えにきてくれる。
2ミシュラン➕2ミシュラン=4ミシュラン
このドキドキハートもリハから電池使ってて、電池きれたら困るからってあやちゃんが何度もダイソーに行っては予備を買うか確認してくれてて、何かあったら困らないようにと徹底してくれてたからこのドキドキハートが生産終了らしいっていう最新情報までもらったんだよね。
ハートを胸に刺したたまま踊ったって構わないけど、そこはやっぱりミシュランから安室ちゃんベースに変えたほうがいいにはいいから胸から心臓を自分で抜いて、これどうするっていうテストも何回もやって、最終的に「目の前にいるCメンバーにプレゼントする」ってことに落ち着いた。
小物が1つ増えるだけで考えることは10個以上あって、決まるまでにも数日かかるし持ってくるのも持ってかえるのもかさばるとかいろいろあるけど小物の効果ってすんごいからいつもやってよかったなって思うよね。
枕に届かない
「枕に届かないぐらい腕のばして」ってレッスンしたからこのパートの掛け声は「まくらにとどかないー」なんだけど、実際こんなに届いてる。
その手前の「なみだ ひとしずく ほら」の振りはねねちゃんにシンメを急遽おねがいさせてもらった。
レッスンでは安室ちゃんを多めに取るのと、シンメ振りがあっても踊りやすいほう(ダンス的にたぶんこっちがベースだよねと感じる方)を取るんだけど、構成的にシンメ振りに直してもらうことってけっこうある。
これがわりと大変なんだけど、大変なところをいつもねねちゃんに頼りがち。
踊れる子って任されがち。
負荷的にはシンメ振りじゃなくて元振り(レッスンでレクチャーした振り)のほうがいいけど構成的にとか、人数的にとかで変わってくるから急に「ごめん、ここシンメでおねがいします」って言っちゃうんだよね。
ねねちゃんはいつも「わかた!いいよ!だいじょぶ!」って言ってその場で振りを入れ直して、休憩時間もミラー振りを必死に練習してくれるんだけど、散々練習して身体に染みついた振りを抜いて入れ直すのって細胞が混乱するからすんごい大変なんだよ。
この感覚めちゃくちゃわかるからほんとにごめんねと思うけどそれでもおねがいしちゃうのはねねちゃんだから。
光のトンネル
「光のトンネルゆっくりとスキップしてるの」っていうファンタジーな歌詞だけど、安室ちゃんのLIVEではこれといって大きな演出があるわけじゃなかったのが意外。
光のトンネルとかやりたい。
ゆっくりとスキップとかやりたい。
ってことであやちゃんとりょうちんにトンネルをつくってもらった。
誰がスキップしたって愉快だけど、3人の中でとりわけ愉快さを出せるねねちゃんよろしく。
ねねちゃんのトンネルスキップをとにかくメインで見せたかったからせりは光のトンネルの光になったんだけど、手の平をグーパーして光らせてるぐらいなもんで、たいした光も見せられなかったからこれも最終的にペンライトにしようってなった。
最初はドキドキハートでやってたけどね。
ペンライトはMASQ5周年のときにSHINEメンバーにだけ特別に創ったもので、予めパーポーとピンクに光らせておいた。
ねねちゃんのときめきカラーがパーボー、せりのときめきカラーがピンク(他にもあるけどとりあえずピンク)だからその設定。
ねねちゃんだけトンネルくぐらせる予定だったけど一緒にどうぞのお誘いをもらってひと足先にスキップ、そしてねねちゃんもスキップ。
なんでこんな同じなの。
ねねせりが光るペンライトを持って、あやりょちトンネルをくぐることで光のトンネルは完成。
だけどゆっくりスキップするとかむずかしい。
こんな楽しいトンネルつくってくれて安室ちゃんが歌ってるんだもん、ただのスキップしかできない。
どこアレンジ
くろくろの歌詞も「天使がヘリコプターで移動していく」ぐらいのインパクト大で、その中の1つが「わたしに話しかけてるどこ」
「はなしかけてるう、どこ」の「るうどこ」が特にすごいインパクト。
って思ってたらねねちゃんも昔からそう思ってたらしくて。
センター希望のときに「”どこ”をやりたい」って言うぐらい気持ちがあったみたいでやってもらった。
くろーじょあい
「この曲はこのメンバーでやらせてください」っていうのが毎年あるんだけど、それ以外の20曲ぐらいは出るか出ないかを自由に選べるシステムにしてる。
そういった固定メンバー以外の曲は全部出ますってしてるのがあやちゃん。
これまで全部出ますってしたメンバーが1人もいなかったから2021でフル出演希望を出してくれたときはすごくうれしかった。
ほとんど同じ感覚を味わえてるんだろうな、っていうことにうれしさがあった。
20曲以上踊ったときのHP消費は言うまでもないけど、それに至るまでの振り入れや構成の練習量が半端じゃないことを体感してるのってこれまで自分だけだったから、その気持ちが分かり合えるメンバーが初めてできたうれしさも大きかった。
キツいよね、呼吸できないよね、足痛いよね、しんどいよね、でも、楽しすぎるよね、安室ちゃんこれで歌ってんのヤバすぎだよね、ダンサーさんはもっとフルアウトだからもっとしんどそうだけど一切手抜きしないのがやっぱプロだよね、
みたいな感覚って、やっぱりやった人にしかわからないから。
踊るキツさはわかっても、この状態で声をブレさせずに歌い上げることがどれだけのことか想像したらもうとんでもないぞってことはわかるけど、実際歌ってないからわかんないんだよね。
それでも1曲踊ればすこしはわかる、COMEXを履けばもっとわかる、それで20曲以上踊ればもっともっとわかる。
それだけがんばると決めたあやちゃんを讃える意味も込めてどの楽曲もどこかのサビでなるべくセンターに出してあげたいって気持ちになるからくろくろでは1サビをお任せ。
みんなそれぞれ努力の形があるけど、あやちゃんの努力はとんでもない。
どの楽曲でこれ話そうかな。
えびばでだん!えびばですぃ!
なにこの瞬間さいこうなんだけど。
この瞬間逃さないたぬさんも最高なんだけど。
「えっびばでぃダンス!」のとき、ねねちゃんは渾身のキックを撃ちまくってて、後ではあやちゃんとりょうちんが棒高跳びぐらいのジャンプをカマしてる。
元々は「ダンサーさんはこのとき後のほうで楽しそうに交差してるからなんとなくそれが出ればOK」「えびばでぃスクリーム!のあとは急に無になるからそこのギャップが欲しい」みたいな構成を伝えたらこうなってた。
みんながうたっているー
このギャップ。
散々飛び散らかしてスクリームしてジャンプして弾け飛んでからの、無。
これは曲を聴いたときに「なんだこの切り返しは」と思ってて、そしたらやっぱりねねちゃんも同じことを感じていて、「みんながうたっているー、を無表情でやりたい」と。
わかりすぎるからやってくれと一任したとこ。
なぜかでも楽しそう
Dメロのセンターねねちゃん置きがち。
ダンスブレイクのとこ似合うんだよね。
ガンガンいけるからいっちゃってーって気持ちがつい溢れてしまう。
真っ暗な森
見てー。
りょうちんがこんなにカッコよく踊れるようになったよー泣けるー。
最初から踊れちゃうメンバーにも初心者時代あるからミリ単位の成長もすごいんだけど、りょうちんのダンスはほんとにゼロの状態から見てきたからここまでの成長の幅ってやっぱり大きく映るものなんだよね。
キャラ的にもかわいいが似合うりょうちんだから、2幕のかわいい曲、かんたんな振りのところ、強くないパートでセンターに出すようにしてたんだけど、今年は思い切ってここのセンターをりょうちんに任せてみることにした。
りょうちんがセンターを希望することは今までに1回もない。
「私がセンターなんてとんでもない」「でもせりちゃんが考えてくれたポジションならがんばりたい」という謙虚な気持ちもずっと伝えててくれてることと、「今年はいけそうだな。置いたらもっと成長するだろうな」って気持ちが強くなったから去年までなら絶対置かないとこでセンターに押し出し。
誰がどこのセンターです、ってわかるのは構成表をつくってシェアしたときだから受け取ってすぐみんな自分のポジションを追うんだけど、たぶんりょうちんは「ここ私センターなんだ!」って衝撃があったと思うんだよね、そういう話はしなかったけど、お互いにわかる。
それと同時に「どうしよう」と「がんばらなきゃ」と「がんばるぞ!」と「構成練習日までに仕上げていくぞ!」と「せりちゃんの期待に応えたい!」がミックスされて、その気持ちが練習量に繋がるから初めてくろくろを合わせたときにそれがぜーんぶ踊りに出てた。
りょうちんの真後ろにいると背中からもそれを感じるし、前を見れば鏡越しにもわかる。
せりがこのとき真後ろのポジションにいたのは一応支えのつもり。
大丈夫だよ、センターいけるよ、ねねちゃんもあやちゃんもりょうちん守ってるよっていうそういうポジション。
りょうちんの踊りは感情がすごく出るから見てる人にもすごく伝わるものがある。
つよい2
ねねちゃんとせりが並ぶとつよさが出る。
踊りかたというか、出しかたというか、癖というか、なんというか、つよい。
ねねちゃん1人でも充分な強さがあるから、せりが入るともうねねちゃんが2人いるんじゃないかっていうつよさが出てくるからパート選びとカウント数のバランスを考えてるんだけど、くろくろはアウトロで。
ミシュラン退場
ラストの決めポーズはミシュランになった。
安室ちゃんと同じポーズでおわってたけど、ミシュランをやり始めて、おでんでこれやったらすごくよかったから4ミシュランでおわることにした。
ミシュランのまま退場したのはリハだったけど、これも急にやってみて急に決まった。
こういうとこすごくMASQ
M4 Close your eyes,Close to you
SERI|RYOCHIN|NENE|AYA