YES!!
新セトリ
ジャーマネのともよちゃんとは毎年2人で踊る「ジャーマネ曲」をセットリストに入れている。
ともよちゃん以外のメンバーと踊る予定はこれまでなかったけど、こんなに踊れるやまぴが入ってくれたから圧倒的なダンススキルとメンズならではの振りが活かせる時間を創りたい。
まずはともよちゃんに2人で踊ることについて気持ちに違和感がないか確認。
今よりももっと踊れてなかった2017年の私たちは、間奏の40秒ダンス練習にかなり苦戦した。
振りを起こすことも、覚えることも、教えることも、覚えて踊ることも、練習するのも、合わせることも、鏡を見ないで踊ることも、パフォーマンスとして魅せることも、何もかも。
だからUNUSUALの練習は後回し、1番最後になった。
本番まで残り少ない日数だったけど、それでも仕上がらない間奏40秒。
もういよいよヤバいよね、ってことでスタジオで猛練習してやっと、
「初めて順番を間違えずにできたかも」
のレベル。
そこから個人練習はしたけど、本番前はステージ準備に追われて踊れる時間は、ほぼない。
本番でやりきった感は、なかった。
だから「いつかリベンジしたいね」ってともよちゃんと話していた手前、2人でリベンジする前にやまぴとUNUSUALを踊っても差し支えないか気持ちの確認。
「いつかリベンジしようねって話は確かにあるけど、それはそれ、これはこれとして楽しみな気持ちがある。やまぴも入ってくれたし、すごく踊れるし、いいと思う。事前に相談してくれてありがとう」
文にするとこんなだけど、もっと長くて細かくて愛たっぷりのOKをくれたともよちゃん。
MASQの歴史、方針にいつも合わせてくれる優しいSHINEメンバーも「観たい!たのしみ!」と言ってくれた。
SHINEメンバーからリクエストが多かった楽曲は、やっぱりUNUSUALだった。
ともよちゃんとSHINEメンバーの気持ちの確認が取れたから、やまぴに「シャルウィーあんゆーじゃ?」したらYESを返してくれた。
では、振り起こしのリベンジから。
振り起こしリベンジ
どの楽曲もそうだけど、基本的に何をどう踊ってるかなんて初見でわかるわけない。
コレオグラファーさんのテイストぐらいはわかるようになってきたけど、80曲目も相変わらずわかんなかった。
プロアーティスト安室ちゃんのプロステージのためにプロがつくってる振付をあんなスピードで踊ってるんだもん、1回でわかったらそれはもうアマチュアじゃない。
だけど、UNUSUALの振り起こしリベンジで発見。
「おー・・・ちょっと、わかるぞ」
4年前に比べたら確実に振付の解像度が高くなっていた。
逆にこれで何も変わってなかったら4年間何してたんだって話だけども。
40秒の間奏ダンスと全体の振り起こしリベンジが終わったとき、いろんな感情が溢れてきた。
4年前はなんもできてなかったんだな
なんもできてなかったのにステージなんてよくやったな
あのレベルで教えてたなんてとんでもなかったな
あれで「なんとなくできた」ってよく思えたな
でも、あのときの自分としては100%がんばったな
そう考えるとこの4年でちょっとは成長できたんだな
4年後も「なんもできてない」って思うだろうな
それにしてもやっぱ安室ちゃんとダンサーさんヤバいな
こんな風に。
最後はどうやってもリスペクトに辿り着く。
6時間で仕上げたUNUSUAL
私が経験したことのある「振り覚え」は1時間で16×8
UNUSUALだと40秒間奏ダンス+サビ
の長さ。
ダンス経験者のやまぴは2時間ちょいで1曲全部覚えてたよ。
さすがすぎる。
40秒を極めるよりも時間を有効活用するために「構成どうする?」に重点を置いた。
「最初はかみしもにいて、ゆっくり歩いてくるとかは?」
もうね、「かみしも」と言っちゃうあたりが経験者ダダ漏れ。
「かみて」と「しもて」のこと。
そんなかみしも提案から始まったUNUSUAL。
完全に入っちゃってるね笑
いいぞいいぞ。
UNUSUALは入りやすいというか、入らずにいられないというか。
COMEXに履き替えて3曲目だからCOMEX筋も整ってくる頃だし、3幕になるとボルテージが上がってくるし、
「UNUSUALはもうとにかくキメるぞ!」
の気持ちが強すぎて。
Without meのバーではあんなにふざけてたけど、UNUSUAL板付きの頃にはモードに入ってる。
本番前にやまぴからもらったお手紙にも「UNUSUAL、絶対キメようね!」って書いてくれてて、私も絶対キメたい1曲だったから気合いが入る。
写真で見るとすんごいイキってる自分たちに笑っちゃうときがあるけど、そんだけ世界に浸れていることは楽しめてる証拠。
「アタマ、カラダ、予定外の目覚め」
メンズとレディースでは振りが分かれる。
みんな安室ちゃんをやりたいからいつもは安室ちゃんのレディース振りしか取らないけど、ガッツリメンズ振りをやってもらった。
「1秒早く熱帯びる肌」
ほんとはね、こんな「1」って表現はないの。
ないんだけど、入れたの。
FEELのLIVEで「1秒の振り、どんなんだろ!!」って期待してたけど、思ってたのとちょっと違った。
そんな想いがあったからMASQ LIVE STYLE 2017でこの「1」を入れたような気がする。
カラダの記憶。
答え合わせはしてないし、する気もない。
「Come Closer」
やまぴのフリースタイル。
もうね、どうぞ踊って下さいと。
こんだけカラダ使えるなら1秒でも早く熱帯びたほうがいい。
やまぴの出演曲は比較的すくなかったから、UNUSUALは最大の魅せ場。
だから私は後ろに隠れて待機してるけど、左にうららちゃんがいないから腕の体温がわからない。
わからないけど、背中で感じる全員の「YES!!!!!」は激アツ。
最初はやまぴの後ろに入らないポジションだったけど、「隠れてたほうがやまぴのフリーが映えていいね」ってことで裏センターに変更したところ。
背中向けててこんだけのYESが飛んでくるってことないよね。
「You are so hot」
ここ、ほんとの振りはレディースが前を向いてウェーブするんだけど、やまぴを映えさせたくて後ろを向いたままウェーブすることにしたの。
それなのにウェーブが見えるようにアレンジして動いてくれてるやまぴ。
こういうとこなのよ。
めちゃくちゃ考えてくれてる。
低姿勢で私と反対方向に動いてくれてるおかげでウェーブが見えたよ。
これ踊ってるときは気がつかなくてVチェックで「あーん、もう!」ってなるやつ。
この「誰かを映えさせるためのアレンジ」はやまぴ、うららちゃん、ねねちゃんがよくやってくれてる。
I am different from all other girls/boys
やまぴはバスケのシュートのときぐらい飛んでたけど、COMEXでけんけんぱ、きっつい。
DVDで観ると安室ちゃんもダンサーさんも簡単にやってのけてるように見えてるけどたぶん、きついよあれは。
いや、どうなんだ?
プロはもはやきつくないのかもしれない。
振りとしてはガンガンに踊ってるわけじゃないんだけど、COMEXで跳ねるとか、なにごと。
個人的にUNUSUALの楽曲と山Pコラボっていうことからサビの振りはもっと激しいのがくると思ってたけど、40秒の間奏にすべてを詰め込んだのかもしれない。
「補足範囲は360°」
ここもメンズとレディースで違う振り。
補足範囲は スリー スィックスティー ディグリーズ
なにこのオシャレな歌詞。
UNUSUALってさ、楽曲もオシャレだけど歌詞もオシャレだよね。
「うわー、この曲オシャレだなー、歌詞オシャレだなー」と思うと、だいたいNao’ymtさん。
「degrees」を知ったのは17歳のときにアメリカのPAPA JOHN’Sってピザ屋さんで知ったような。
「ディグリーズ」っていう響きが気に入ってなんだか脳に残ってたんだよね。
そこからしばらくディグリーズとはご無沙汰してたけど、UNUSUALで「ディグリーズ!」
そしてそこからさらに10年後、新宿にできた「800° DEGREES neaopolitan pizzeria」ってピザ屋さんで「ディグリーズ!」
私が知ってるディグリーズってどっちもピザ屋さんなのに安室ちゃんのディグリーズったら補足範囲なんだもん。
オシャレが過ぎるよ。
肝心の「ディグリーズ」の振付はグーをゆりかごみたいに揺らすんだけど、この360°の解釈がなかなか難しくって。
PVは四角で360°取ってるけど、横に4回揺らして360°ってなんのことなんだろう。
これはもう私の理解では追いつかない範囲だから誰か補足してください。
「傷1つもない キレなだけの ライ バジョン ミリョ ブソ ショミサ エキスチョラ!」
ここがねー。
ターンありすぎ速すぎでステップ踏めなさすぎ問題。
あのスピードで3歩ずつ、COMEXでは踏めんよ。
安室ちゃんとダンサーさんはなんであんなに踏めるのだろうかという愚問の答えは明確、プロだから。
ポポポポピピピピ
1サビが終わって2Aに入るまで、束の間の調整。
ここで調整しとかないと40秒の間奏ダンスと、ラストに待ち構えてるグライディンができない。
1サビおわったときにはもう限界超えてるけど、PVのペア振りを入れようかって提案もあった。
最終的にはフリーにしよってことで、ほんと、このときにたまたま出たものになってる。
それなのにやまぴはこうやって高低差をつくったりして空間使いがうますぎるんだよなー。
山Pのターン
やまぴの山Pターン。
「模範的な姿勢はまるでクラシック」の2A。
ここも完全フリー。
なにをどうしたらこんな動きが出てくるのだろうか。
これがなんていうジャンルに入るかはよくわからないのは経験値が足りなさすぎて解像度が低いからなんだけど、オールミックスのほんとにフリーなスタイルで、これをフリースタイルと呼ぶのだと思う。
やまぴがスーパーフリースタイルをカマしてる間、私はまだ調整中。
「make me(パー)say(パー)」で、シンセの音が入ってくるからそこを取ったりして音と遊んでた。
私とシンセは深く結びついてるからそのうち話そう。
「欲しがるまで外せないわーな」までやったらゲストにハイタッチ。
UNUSUALの本番は絶対全員と目を合わせてハイタッチする
これを心に決めてたから必死にまわったよ。
2サビに間に合うか、間に合わないかはリハでやってないからわかんない。
本番の1発勝負。
ハイタッチの意味は「ありがとう」
SHINEメンバーには+らびゅ
ギリギリで2サビ。
「月まで届く最先端の技術でもセパレートできない」って歌詞なのにセパレートしたよ。
watchin’ me watchin’ youの掛け合いもフリーでやって「2つの輪を」で集まっていよいよ40秒の間奏ダンス。
たぬさんが撮影して下さったソロ写真もここで掲載したいところだけど、他の楽曲と合わせて寄りSHOT記事のときに。
スクショの1枚じゃ気迫がなかなか伝わらないんだけど、40秒が始まる直前の心の整えかたというのかな。
そんな余裕はもちろんないんだけど、「いくぞ!」みたいなモノが勝手に湧きあがって、ただただ気だけ。
このとき出てる気が半端じゃないことは自分がよくわかる。
なんていうのかなー、本気中の本気。
ラストに差し掛かって「3,2,1」をキメるところ。
とにかく「1」でビシッとキメきることをずっとしてきたけど、「count…」で左にいくはずのやまぴがセンターに。
ご覧の通り、私は暴れ散らかしているのでセンターに来ているなんてまったく気づかず、そのまま「1」をキメようとして、気づいたら、やまぴがここにいた。
フリー出ちゃう本番あるある。
「1」をビシッとはしなかったけど、キメなかった、キメられなかったという感覚は圧倒的ゼロだったなー。
40秒やりきった感、すごくあった。
ここもフリー。
ナチュラルにお互いをYOUしてたね。
そして会場全体がシャウト。
「All other girls/boys YEAH!!!!!」
一体感。
そしてラスサビ。
ディスィ ソ アンユージャ
こんときのダンサーさんラストのカマしが爆発しすぎててだいすき。
最後にみんなと「YES!!」をやりきって静の時間。
ほんとは同じ振りが2回入るんだけど、グライディンの魅力は1回のほうが出るよねってことでガッツリ踊るの真逆、アイソレ。
このときシャツのボタンに手をかけてるやまぴ。
全然気づかなかったなー。
脱いだよ。
ジャケット脱いだよ。
これにゲストののりちゃんが大興奮。
「なんで脱いだの!ねぇ、なんで脱いだの!」
ほんと最高。
そしてジャケットをクールに飛ばすやまぴ。
ねねちゃんが貸してくれたThank you Tシャツ。
25周年、最後のLIVEに山Pが出演したときに着ていたあのTシャツ。
このTシャツを仕込んでて、ジャケットを脱いで最後に魅せるっていう演出。
実は私もジャケットを脱ごうかどうしようか迷って結局脱がないことに決めたんだけど脱がなくて正解だったなー。
そんな気愛Tシャツでラストのグライディン。
もうさー、こちらは40秒とラスサビやりきってHP残ってないんだけど最後の最後にとんでもない振りブッこんでくんの。
「いや、それスニーカーでやるやつ」っていうね。
かかとをグイグイ外内にやる技(技名を知らないのだけど)がいきなり入ってるのね。
それをピンヒールのCOMEXでやるなんて、もうヒール折れるよって話なんだけど安室ちゃんは絶妙な重心バランスでグイグイやるんだよねぇ。
そこまで動かせないけどできる限りのことをやって、PVから引っ張ってきたグライディン。
そしてそして。
最後の最後。
You know this is
UN U SUAL
M10 UNUSUAL