安室奈美恵さん21曲振付ダンスイベント【SHINE MORE MASQ 2021.12.18本番】仕込み2:スタジオ到着

10:00新宿

本番当日、快晴の冬空。

365日のうち300日くらいこの景色を見てるけど、本番の日に見上げる空はやっぱり特別に感じる。

「5周年キーカラーのシルバーとして本番におろそう」

COMEXでお直しに出したときに連れて帰ってきた新銀靴でいつもの道を歩いていく。

コロコロは衣装、ANAは小道具、リュックはジャスミン茶とか音源(※)とか。

全部で30kgぐらい。

いつものスタジオレッスンではリュックだけなんだけど、

「それにしても重いな」

と常に思ってて測ってみたら8kgあったのね。

そのうちの3kgはジャスミン茶なんだけども。

安室ちゃんもきっと飲んでるさんぴん茶

あの陳さんでもジャスミン茶3kgはリュックに忍ばせてないよね。

あの陳さんというのは陳健一さんのことだよ、中国料理人の。

私は中華料理とかをつくる一般人だけど、2リットルのペットボトルと1リットルの水筒を背負って新宿を歩いてる。

バレたことはまだない。

そんな私がレッスンのときに飲むのはお水じゃなくてジャスミン茶。

これはいつからなんだろうなー。

そもそもお水を飲まないんだよね。

味がほしい。

だから常にジャスミン茶を飲んでる。

好きなお茶はたくさんあるよ。

え、そんなにあるの?ってぐらいあるよ。

だけど、レッスン中に飲むお茶はジャスミン茶じゃないと調子が狂う。

スタジオレッスン中に私から声が消えるときはお手洗いに行ってるときぐらいで6時間ずーっと喉使ってる。

しかもうっかり爆笑しちゃう時間もけっこうあるから翌日出てくる声はワンオクターブ低い。

爆笑しすぎたときなんかはレッスン中に声が消えて探すこともある(見つからない)

だから何を飲むかで喉の方向性が変わってくる。

喉をスッと通過してくれるお茶でなければならない。

それがジャスミン茶。

元々ジャスミン茶特有の抜け感が好きっていうのもあるけど、これが綾鷹とか玉露の本格茶になっちゃうと茶葉感が喉に引っかかってむせちゃう。

むせると喋りづらくなる、レッスンに支障が出る、周りに迷惑かける、の悪循環になるからいくら美味しいお茶があろうとも茶葉感があったらノーセンキュー。

綾鷹とか美味しいけどレッスン中に飲むお茶に美味しさは求めてないから選ばれなかったのは綾鷹でした。

ペットボトルジャスミン茶としては伊藤園が幅をきかせてるけど、味わい的にはダイドーがGOOD。

どっかの駅の自販機で「えー!伊藤園じゃないジャスミン茶だー!」と即買い。

一口飲んだら「なにこれ!普通のジャスミン茶じゃない!」ってなったの。

味わいがペットボトルのクオリティーじゃなかったからラベルをよく見たら「高級評茶師認定」とか「最高級茶葉“銀毫”など4種の高級茶葉を100%使用」とか書いてあって、

「こんな個性的なお茶出してるのダイドードリンコぐらいしかないよね」

と思ったらやっぱりダイドードリンコだった。

私の中でダイドードリンコは「美味しいかどうか判断しにくい超個性的なドリンクしか置いてないメーカー」なイメージ。

「梅よろし」をご存知だろうか。

これもどっかの自販機で見かけて「梅ジュース売ってる!!」ってなったのね。

梅ジュースって家庭で飲むドリンクの中でもマイナーだと思ってたのに自販機にあったから「ダイドードリンコは個性的すぎてヤバイ」というインパクトが残った。

だからジャスミン茶の味わいで「ダイドードリンコかーーーなるほどなーーー」って。

ペットボトルのジャスミン茶としてはすごく推せるけど本格的な茶葉を感じちゃうからレッスンで飲んでるジャスミン茶は伊藤園。

安室ちゃんもきっと子供のときから飲んでる沖縄の「さんぴん茶」は中国・北京で愛飲されてる「香片(シャンピエン)」から伝わったらしい。

私は安室ちゃんが好きだからという理由の前に単純に沖縄が大好きでだいぶ若いときから毎年旅行に行っていた。

さんぴん茶を初めて見たときは今みたいにネットが普及してない時代で「さんぴん」がなんだかも分からず、味のイメージもできず、「さんぴんってなんなんだろう?好きじゃない味かもしれないけど知らないお茶だから飲んでみたい」という好奇心で飲んでみた。

「美味しい!飲みやすい!好きなお茶だ!」

とはしゃいだけど、好きだろうよ、ジャスミン茶だもん。

ちなみにさんぴん茶を販売してるメインメーカーはダイドーと沖縄ポッカ。

こういうとこからも分かるようにダイドーは全国的にメジャーじゃないドリンクに強い。

ダイドーも応援したいけど安室ちゃんを感じられる「沖縄」って文字が入ってる沖縄ポッカを買いがち(沖縄に貢献してるつもり)。

ドリンク業界も沖縄もぜひ潤っていただきたい。

そういうわけでね、8kgのうち3kgはジャスミン茶だって話。

修造たちの朝練

集合時間の1時間前にスタジオ到着。

去年、本番前に朝練をしてたメンバーがいた。

本番前に体力消耗することを避けたい私としては朝練ができないんだけど、きっと今年も朝練メンバーいるんだろうなーと思ったらやっぱりいた。

NOAHスタジオはMASQを創る前から使っててかれこれ7年ぐらいになるんだけど、長年いると顔馴染みのスタッフさんが新しいスタッフさんを紹介してくれたりしてありがたい関係を築かせてもらっている。

この日もいつもよくしてくれるスタッフさんが受付だったから朝練してるメンバーに挨拶にいくために「〇〇ちゃんどのルームに入ってますかー?」って聞いたらすぐに教えてくれた。

「あと、隣に〇〇さんも入られてますよー」

なにー!

朝練してるメンバーが2人も!

いやー、ほんと修造すぎる。

修造とは、松岡の修造さんのことで向上心の塊を感じるメンバーに対して使うけど2021のSHINEメンバーは全員修造。

というか、修造じゃなければSHINEメンバーにはなれない。

そんなわけで早速朝練メンバーに会いにいく。

手前のS3からお邪魔しますよ。

ガチャ・・・

おはよー!

Bluetoothイヤホンで音ハメしてたやまぴ。

2時間前から入ってたらしい。

え?

今10:00だから8:00には来てたってこと?

本番6時間前にスタジオ入りしてるとかヤバイ。

隣に挨拶してくるーじゃーねー

これをほんとに「お邪魔しました」と言うんだろうな。

ネクストあやちゃん。

去年1人で朝練(しかも通し)やってた強者。

ドア外から覗くと真剣な顔でがんばってた。

あ、Rainbowやってる・・・

あまりに真剣だったからしばらく外から覗いてたんだけど気づかれる気配がなかったから挨拶だけして去ることにした。

おはよー!

おはよー!と言いながらもRainbowを最後まで踊り続けるあやちゃんを見てこれはだいぶお邪魔しちゃったなと思って「必要なもの買ったら7Fいるねー!」と伝えて去ろうとしたらこっちに来てくれてメイクとヘアを褒めてくれた。

あやちゃんもブラック素敵だよ!

2回目の7B

2020に出来上がったばかりの7F。

「7Fに新スタジオできるんですよ」

「え!下見できますか!」

「まだ業者さんとか入ってますけどそれでもよければ」

「全然いいです!むしろそっちのほうが嬉しいです!」

そんな現場に入れてもらえる瞬間なんて今しかないじゃん。

完成しちゃったら未完成は永遠に見れないからそういうとこに価値を感じる私にとって未完成は至高。

撮影・掲載許可をもらって7Fに足を踏み入れる。

すごい!きれい!

この業者感たまらん。

本格的なダンススタジオに入る業者はどこなんだろう?

使ってるテープなんだろう?

こういうとこが気になる。

自分たちで何かするときに役に立つかもしれないし知識というのはいくらあってもいい。

財産になるだけ。

こっちは7A

広い!

ここは本格的なダンスイベントのリハとか撮影とかレッスンで使われるらしい。

スピーカーもさすがのJBLを入れてたし、ミキサーも最新のバージョンを導入したらしい。

SHINE MORE MASQ 2020こっちでやってもよかったけどいかんせん広すぎてもったいないと思った。

「ここまでやりたいな」ってとこまで到達できてなかったから。

「使うのは今じゃないな」って。

こちらが2020・2021の本番で使った7B

業者の材料が入ってたりLEDが取り付けられてないとこがほんとグッとくるよね。

リノ(床材)が傷つかないようにダンボール敷いてるとことか、「新スタジオ仕上げ中」って感じ、ほんとこの期間に入らせてもらってよかった。

今はもういろんな人の足跡やダンス傷がついてるし業者が入ることもないからこの光景は2度と見れない。

こうして下見をさせてもらってSHINE MORE MASQの本番で絶対使いたい仕様だったから即予約。

そしたら「7Bを使うのはMASQが初めてですよ」って。

なんか、うれしいそういうの。

このスタジオ使い続けてきたよかった。

2020時点で「来年はもうレンタル用に解放しないかもです」って言われてたけど2021は間に合った。

そんな7Fが全員の集合場所。

この木、いつもは同じ目線で見てるけど今日はだいぶ下にあるなー。

そんなことも思う7F。

ほどなくしてねねちゃん到着。

おはよー!

ダブルラインとノーズラインばっちり!

このライン引くのすごい難しいのにさすが!

姉のねねちゃんがいるんだから妹のりょうちんもいるに決まってる。

おはよー!

つけまとアイカラーばっちり!

ラメもたっぷりキラキラしてていい!

さとみちゃんも到着。

おはよー!

レッドカラーばっちり!

キリッとしたカラーも似合う!

朝練から戻ってきたあやちゃん。

おかえりー!

ブラックにゴールドラメの組み合わせがいい!

カッコイイ仕上がり!

ともよちゃんとうららちゃんはスタジオに向かい中、やまぴはきっと3F。

SHINE MORE MASQ 2020本番に履いていったスカートを2021も履いてきたんだけど、5周年シルバーにしたくてシルバーのテープを貼ったことに気づいてくれた。

こんな近くで!

そこをすかさず撮影するねねちゃんがほんとすごい。

みんなでGIRL TALKしてたら1人で仕事してたやまぴ。

2幕WoWaで使うポンポンと、Birthdayで使うバルーンを入れてくれてた。

ご覧の通りこれだけのボリュームが出ちゃうから小道具を使うのって管理が大変なんだけどいろんなサポートをしてもらったおかげで「やっぱり使ってよかった!」と思える仕上がりに。

このとき間もなくスタジオ入りの時間だったんだけど、これといって何もせずまだみんなとGIRL TALKしてた。

これがすごい。

2020のときはバッタバタでスタジオに入れる時間になっても仕込みの仕込みが終わらなかったけど、2021はリハをいっぱいやってきたから準備万端すぎて余裕があった。

そんな中、また1人でお仕事に行っちゃうやまぴ。

「ちょっと3Fいってく・・・」

言い終わる前にもう扉が閉まってた。

今度は何を持ってくるんだろう。

やまぴは何も言わずに必要なものを次から次に持ってきてくれる。

準備できてるはずなのにたぶんなにか足りてないんだな。

どっかに消えていったら必ず何かを持って帰ってくる。

なんかやることあったかなーと思い返してみると、あった。

「みんなこれケータイに貼ってー」

「貼ってはがしてもベタベタしなかったから大丈夫だとおもうー」

みんなのスマホはセンター、上手(かみて)、下手(しもて)、バック、ハイアングルから撮影してる。

基本的にはミラーでみんなを見たりゲストを見ながら踊るけど、カメラ目線もすごくいい。

だからカメラを認識できるように光るテープを貼ってみることにした。

そしてついにスタジオ入り。

11:00 7Bst入り

ここから怒涛の仕込み。

重たいテーブルもレディー1人でセットしていく。

うららちゃん到着。

おはよー!

ShowtimeとPA用の椅子以外はスタジオの外に運び出す。

3Fに何か取りに行ったやまぴが持って帰ってきてくれたのは目隠し用のべっちん(赤)。

7Bのドアはガラス張りだから衣装替えのときにこれを張っておくと目隠しできる。

これをレンタルできるよ、と教えてもらっててレンタル一覧の中に入れておいたのに忘れちゃったのを把握してくれたんだなー。

ゴミの取り除きと安全なフロアにするモップがけ。

これはほんとすごいよ。

前もやってくれてたのかもしれないけどこの日のビデオで初めて知ったよ。

舞台では始まる前、途中、最後とモップがけをするんだけどゴミを取り除くだけじゃない。

ヘアピンとかラメとかストーンとか、実はいろんなものが落ちてて裸足でパフォーマンスしても危険のないようにモップがけが大切。

バミリロープ解きと養生テープちぎり。

これもリハ記事で書いたけど何度も言いたい。

予め90cmおきに目印をつけたバミリロープがあればすぐにバミれる。

予め養生テープをちぎって両端を追ってクリアファイルに貼っておけばすぐに取り外して使える。

仕込みの仕込み。

ラーメン屋さんが開店前にチャーシューとかネギを仕込んでおくのと同じ感じかな。

最終リハと同じバミリにするのか、変えるのか、前回のデータを見て判断。

前から何cm取るか。

たっぷり取ればゲストは座りやすいけどSHINEメンバーはミラーと距離ができる。

カメラは置きやすくなるけど画角に全部入りきらないことにもなる。

テストしてみないとわからないからリハで毎回変えてきたけど、1120のリハが1番よかったからそこのバミリでGO

ともよちゃん到着。

おはよー!

こんなときに限って電車トラブルあるある。

インスタライブ配信用カメラのセット。

2020は許可をもらって魔法のテープを使ったけど魔法すぎてバラシが大変だった反省を活かして2021はマステを貼った上に魔法のテープを貼るというダブルテクニック。

画角も2020よりだいぶ下げた。

目線の高さだと足元が入らないことはオンラインレッスンのカメラセットで学んだから思ってるよりも低い位置にセット。

フラッグセット。

最初は短い養生テープを四つ角に貼ってたけど全面の長さで貼って強度が増した。

途中でペロンってならない。

メインカムをセットする三脚のセット。

2020で使ってたiPhone8から最新のiPhone13に変更したことで広角で撮影できるようになった。

広角だと「3」にいてもギリギリ入る。

映像クオリティも上がった。

ねねちゃんは本番だけじゃなくて常にみんなのことを撮影してくれてる。

そのおかげでみんなのお仕事姿がしっかり残せた。

何かと使う養生テープをちぎって両端を折ってクリアファイルに貼るりょうちん。

クリアファイルが足りなくなったときを想定してくれたのか、「洗って乾かした牛乳パックならそのままポイして帰れる」で持参してくれたあやちゃん。

機材に弱いレディースの味方、やまぴのGoPro設定。

得意じゃなかったとしても頼るからやらざるを得ない。

90cm取れているかバミリロープを確認するうららちゃん。

他にも写ってないとこでたくさんの「一生懸命」がある。

凄腕カメラマン仕込み写真

MASQを撮影してくれて5年になるたぬさん。

逆ナンして捕まえました。

MASQとして初ステージのMASQ LIVE STYLE 2016から今回のSHINE MORE MASQ 2021までリハと本番の撮影をずっとたぬさんにお願いさせてもらっている。

カメラマンなら誰でもいいわけじゃない。

MASQの方針を理解してくれたり、メンバーを大事にしてくれたり、同じ空気で過ごしてくれたりする人じゃないと私もメンバーも心地よく過ごせないから呼べないけどたぬさんに来てもらっているのはそういうこと。

そして何よりたぬさんが撮影してくれる写真に惚れる。

たぬさんもダンスを楽しむ人で、明日が本番という大事な前日に時間を早めて来て下さった。

みんなでご挨拶して「たぬさんのタイミングでいいので撮影準備ができたらおねがいします!」と伝えたら早速撮影してくれてた。

この鮮やかさ、質感はたぬさんの腕じゃないと出せない。

被写体が「踊る人」になるとたぬさんの腕前がいっそうわかるのでまずは仕込みからどうぞ。

特別に舞台照明を創ってくれてるやまぴ。

7B使っててこの照明で踊らせてもらえるのはMASQだけなのでほんとにありがたい。

モニターには「SHINE MORE MASQ 2021」のロゴ。

さとみちゃんのスマホからミラーリングでモニターに出してくれてる。

このデザインをつくってくれたのはジャーマネともよちゃん。

1つ1つにMASQのイメージにピッタリなデザインを入れてくれてるとこが愛。

しかもこれを紙に印刷してチョキチョキして持ってきてくれた。

これをあの光るテープでドアに貼ってくれてた。

衣装替えの度にゲストは出入りしてくれるから何度も目にしてもらえる。

後ろボカしてくれてるあたりがさすがすぎるたぬさん。

バックカメラをセットするあやちゃん。

あやちゃんもこの撮影のためにiPhone13に変えてくれた。

このバックカメラがすごくて。

SHINEメンバーの後ろ姿と、ゲストの盛り上がってる姿と、照明をいじるメンバーと、衣装替えをヘルプするメンバーすべてがこれに写ってる。

ゴミ袋をセットするりょうちん。

荷物置き場の並びは「せとうあさねり」の順番に決まっている。

「や」は一緒に着替えられないから「せ」と「と」の下。

「り」のりょうちんは1番端っこ。

何かと出るゴミだけど、本番の撮影中にゴミ袋は出てないほうが好ましくて「余裕があればここにセットさせてもらってもいい?」とリハのときからここに回収させてもらってる。

おかげで本番映像にゴミ袋は映ってない。

柱を挟んで「さねり」の荷物置き場。

1テーブル2人で使いたいとこだけどスペースと衣装量の関係で3人で仲良くしてもらってる。

こんな狭い楽屋ないけど、こんなかわいい楽屋もない。

照明が等間隔についてるか数えるやまぴ。

たぶん、その瞬間だと思う。

タイムスケジュール、To Doリストをプリントしたファイルを片手に持って小さいバッグかけてペン持って、これはもうスタッフすぎる。

まっすぐしっかり貼れるようにフラッグを調整するねねちゃんとあやちゃん。

「NOA」とプリントが入ってるところはテープがつきやすいけどロールの黒いとこはなかなかつかなくて、つきすぎちゃっても生地を傷めるから全面養生で。

舞台照明を創ってるやまぴ2

照明を前に向けてくれてる。

この手間のおかげでこのスタジオでできる最大限の舞台照明になった。

進行確認するともよちゃん、三脚を組み立てるねねちゃん。

「どれぐらいおしてる?」っていつ聞いても必ず即答できるともよちゃん。

上手(かみて)アングルはねねちゃんカメラ。

そしてこれが問題の1枚。

本番音源が、ない。

重たいリュック(※)に入れたはずの音源が見つからない。

全荷物をひっくり返しても出てこなかった。

「なんでないんだ・・・」

忘れてきたのか、落としたのかすら分からない。

自宅に戻っても音源がそこにある確証もない。

行って帰ってきたら本番の時間。

かと言って本番音源がなければ踊れない。

戻るか、どうにかするか。

どうしよう、どうしよう・・・・・

心臓が出てたけど、みんな冷静に声をかけてくれた。

中でもともよちゃんとうららちゃんとやまぴが助けてくれた。

「Googleドライブにシェア音源なかったっけ?」

「あるけど本番用のはアップデートしてないからリハだけだな」

「PCの中に音源は入ってないんだっけ?」

「外付けHDDに入れて繋いでるからないの」

「iTunesからいけたりしない?」

「これってジャック繋げばPCから音出せる?」

「出せるよ、このコード」

「サブiPhoneを初期化すれば音源用としては使えるよ」

「プレイリストに入ってるやつでCD音源でよければ流せるよ」

こんな風に可能性があるものを考えては試して突き詰めてダメなら次の案、ってやりながら全員が諦めずに取り組んでくれた結果、Googleドライブからインストールした1120リハ音源をうららちゃんのiPhoneから流せそう、ってとこまで辿り着いた。

ともよちゃんも「何かあったら私ので」と初期化して保険用にインストールしてくれた。

ともよちゃんは「ドンマイ!だいじょーぶだいじょーぶ!なんとかなーる!」と肩を組んで励まし続けてくれていたし、全員がやさしい愛で包んでくれていた。

この間、ほんとは場当たりの予定だったから「ほんとに申し訳ないけどできるメンバーだけで場当たりしててください!」とお願いしたら、音源がないからみんな歌いながら場当たりをしていた。

歌いながら場当たりする声は背中にグサグサ刺さってきたけど、こんなときでも協力してなんとかできてるみんなをすごいと感じていた。

さらにあやちゃんの名案で振付の解説動画を流したら音が聞ける、とせっかくセットしたバックカメラを外して音を流しながら場当たりを進めてくれていた。

場当たりすらできずにサポートしてくれてた3人。

「インストールがなんだかうまくいかない」

「フリーWi-Fiだと弱いのかな?」

「ポケットWi-Fiから繋いでみる?」

「あ、インストール始まった!」

「いけそういけそう」

「インストールできた!」

「流してみよう!」

「こっちのジャックで!」

「・・・・・・♪♫♬」

はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

流れたああああああああああああああああああああああああああああああああ

みんなごめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

みんなの協力のおかげで音がでましたあああああああああああああああああ

ありがとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

とてつもない安堵。

みんなからの愛でなんとか音が流せる状況に。

「ほんとよかった」と「ほんと申し訳ない」がぐちゃぐちゃだったけど、予定外の時間を使ってしまったし場当たりできてないメンバーもいるからやれることをやるしかないと切り替えるしかなかった。

「みんな1回集まってください。ほんとに申し訳なかった!ほんとにごめんなさい!でも3人が諦めないで助けてくれたおかげで音がでました!でもリハ音源だから1204とは違って間に合わないとこがあるかもしれない!そのときはごめん!それとこの間に場当たり進めてくれててありがとう!予定を狂わせてしまったけど今からできることをやります!場当たりをやってる時間はもうないので今からストレッチして、あとはスケジュール通りに進めます!ほんとにごめん!そしてみんなほんとにありがとう!!!!!」

>この場所から未来へ

この場所から未来へ

人生1度きり。 夢を叶えるのも叶えないのもすべて自分次第。あなたと出会って一緒に踊れることを楽しみにしています!